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マンションの大規模修繕でよくあるトラブルとは?私物が破損したって本当?

大規模修繕の豆知識 2023.05.01 (Mon) 更新
たくさんのお金と人を巻き込むことになるマンションの大規模修繕では、様々なトラブルが発生するリスクが潜んでいます。
面倒なトラブルを発生させないためには、私物の破損から契約内容の問題まで、たくさんのリスクに対して備えておかなければいけません。
 
今回は、マンションの大規模修繕で起こりやすいトラブルと、それらの対策法についてお伝えします。
問題なく修繕を進めるためにも、よくあるトラブルとその解決策についてしっかり把握しておきましょう。

□破損?大規模修繕中によく起こるトラブル4選

 
1.居住者・近隣住民からの苦情
騒音や振動、ほこりや悪臭が原因で、マンションの居住者や近隣住民からクレームが入ることは非常に多いです。
特に居住者については、工事期間中は洗濯物を干せなかったり、窓を開けられなかったりして生活が不便になる恐れがあるので、しっかりと配慮しておかなければいけません。
 
2.空き巣被害
工事用に組まれた足場を利用して、空き巣犯が敷地内に侵入してくるトラブルも多いです。
空き巣犯に侵入されると、窃盗だけでなく、窓や私物の破損が問題になることもあるので注意しなければいけません。
 
3.工期の長引き
悪天候や社会情勢を理由に工事開始が遅くなったり、思いがけない不備が発覚したりして、当初予定されていた期間よりも工期が長引いてしまう可能性もあります。
工期が延長されることは、居住者の不便な生活が長続きすることも意味するので、住民へのケアも必要になってくるでしょう。
 
4.契約に不備が発生した
いざ工事を開始するとなってから、契約通りの工事が実施できないと伝えられるケースも中にはあります。
契約内容に不備があると、新たな契約を結ぶのに時間がかかったり、費用と手間を取られたりと損失を被る可能性があるので、施工会社は慎重に選ばなければいけません。
 

□大規模修繕で起こるトラブルを防ぐには?

 

*居住者とのトラブルを避けるためには

 
居住者との間でトラブルを起こさないためには、しっかりとコミュニケーションをとっておくことが大切です。
工事が開始する前に修繕の内容や目的をしっかりと告知しておき、工事中には進行具合や工期の延長について、その都度伝えるようにしましょう。
 

*近隣住民とのトラブルを避けるためには

 
近隣住民からのクレームを生まないようにするためにも、工事前の事前連絡と工事中のこまめな告知を実施することが大切です。
マンションの居住者とは違い、近隣住民の皆さんは修繕工事を把握していない可能性が高いです。
そのため、工事期間について告知するだけではなく、トラブルを迅速に解決するためにも、マンション管理組合のお問い合わせ先を伝えておきましょう。
 

*施工会社とのトラブルを避けるためには

 
施工会社との間でトラブルが発生してしまう最大の原因は、契約締結前の情報収集不足です。
契約や工事内容についてきちんと確認していないと、施工品質が悪かったり、追加工事費用を請求されたりと、想定外のトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
 
施工会社とのトラブルは大きな損失を被ることにもつながるので、施工契約を結ぶ前には、必ず弁護士に契約内容をチェックしてもらいましょう。
その中で、自分たちが不利になる契約内容が含まれている場合は、契約内容の修正を要求する姿勢も大切です。

□まとめ

 
マンションの大規模修繕では、居住者だけではなく、近隣の住民や施工会社との間でもトラブルが発生する恐れがあります。
そのため、工事前・工事期間中に修繕に関する情報を伝えることと、契約前にきちんと内容を確認することを怠らないようにしてください。