オーナー様と住民の方で違います!マンションの大規模修繕で気をつけるべき7つのこと
大規模修繕の豆知識 2023.04.27 (Thu) 更新
マンションの大規模工事は、管理組合やオーナー様にとって重要な問題です。
オーナー様は、工事費用の負担、工事中のトラブルに直面するストレスがあります。
一方住民は、工事による不便や生活環境の変化に対応するストレスがあります。
それぞれ、ストレスに思うことがあっても、マンションの寿命のために大規模修繕は行う必要があります。
本稿では、ストレスを少しでも減らすためにオーナー様、住民の方々それぞれが気をつけるべきことをご紹介します。
ぜひご覧ください。
□オーナー様が気をつけるべきこと3選
1.修繕積立金の不足
大規模修繕工事の費用は、区分所有者が毎月納める修繕積立金から捻出されます。
この修繕積立金の額は、各管理組合で作成されている長期修繕計画に基づいて算出されています。
しかし、工事がスタートして資金が足りないことが分かる場合があります。
こうした事態に陥らないよう、収支の状況を管理することが重要になります。
積立金の不足が分かった場合、以下のような対策を取りましょう。
・工事内容を見直し、費用を抑える
・工事の時期を見直す
・区分所有者から一時金として追加徴収する
・融資を受ける
ただし、これらはいずれも一時的な解決にしかなっていません。
将来に向けて、修繕積立金の改定を含めた長期修繕計画の見直しを行うようにしましょう。
2.管理組合内の意見がまとまらない
理事会、修繕委員会、管理組合いずれかの意見が強く反映されていると不満が生まれてしまいます。
工事をスムーズに運ぶために、公平性や透明性を保ち、管理組合全体で方向性を共有しましょう。
3.説明会を開く
オーナー様と住民の方との認識の差がトラブルを引き起こします。
修繕を行う前に丁寧に修繕内容を住民の方へ説明するようにしましょう。
どんなことを説明すれば良いのか次の章でご紹介します。
□住民の方に気をつけていただきたい注意点
1.ベランダの使用制限
工事の都合上、ベランダが使用できない期間が存在します。
・ベランダの荷物をいつまでに撤去するか
・洗濯物を干せない期間
・メッシュシートが設置される期間
これらを住民の方に伝えておきましょう。
2.エアコンの使用
エアコンの使用は制限されることがほとんどないですが、念のために確認しておきましょう。
また、室外機が工事で傷つく可能性があるため、修繕工事前の写真を残しておくと安心です。
3.窓を開けられない期間
足場を組む場合は、侵入が可能になってしまうため、窓を開けることを控えた方が良いでしょう。
□まとめ
オーナーは積立金の不足、管理組合内の意見不一致、住民との認識の差に気を付ける必要があります。
住民は、ベランダ、エアコンの使用制限、窓が開けられない期間に気を付けましょう。
工事前はこれらについて丁寧に住民の方々へ説明会を開くようにしましょう。